今回は株を始めたばかりの方に、板読みとトレードテクニックについて解説していきます。本記事の解説の前にお知らせです。実は、日本株市場ではあるタイミングで株価が高確率で上がる傾向があります。12ヶ月間の傾向がつかめるガイドブックを今だけ無料プレゼントしておりますので、ぜひ受け取りください。それでは本題に入ります。
株式投資では各証券会社ごとに様々なツールが提供されていますが、ほぼ全てに搭載されているのが取引板です。取引板は一見すると読み取りにくいことから初心者は後回しにしがちですが、トレードの優位性を高めるには非常に重要なツールです。単純なエントリー価格の判断はもちろん、相場の心理を観測する上でも有用と言えるでしょう。
本記事では、板読みの基本やトレードテクニック、注意点について解説します。トレードの精度を高めるためにも、ぜひ参考にしてください。
目次相場の様々な情報が反映される
取引所の板は、トレーダーが入れている指値が表示されるデータベースです。どの価格でどれくらいの数量があるかが一目でわかります。例えば、中央の数量が現在の価格であり、上下の数量が約定されて変動する流れを示します。これにより、相場の詳細な環境を把握することができます。
板読みができて初めて本格的なトレーダーと言えるでしょう。自分が買いたい、売りたい株価にどれだけ数量が入っているかが分かれば、指値を用いた戦略も広がり、成り行き一本の手法から卒業できそうです。
さらに、板には寄り付き前の気配値などを示す希望も反映されるので、ここで詳しく確認しておきましょう。以下に、特定の表示について説明します。
希望で相場の様々な情報が反映される
- 前もしくは予備の表示：前場と後場が始まる少し前に現れる情報であり、寄り前の気配値を指しています。
- 特別気配：何らかのサプライズで大量の注文が入った場合に表示されます。
- ストップ高/安：1日の基底変動幅を超過した場合に現れるマークです。
意味さえ知っていればすぐに判断できますが、初見ではそのまま見過ごして重要な局面を逃してしまう可能性もあります。そのため、株式投資はまず板の基本知識を覚えるのがおすすめであり、価値を重ねる近道とも言えるのです。
トレーダーの心理が読み解ける
株式相場の板には、トレーダーが入れている指値注文が表示されます。すなわち、相場を動かす市場心理が完璧に近い形で判断できるため、トレンドの把握のみならず損切りポイントの設定にも活用が可能です。
具体例として、9984ソフトバンクグループを例に挙げてトレーダーの思惑を読み解いてみましょう。売り側には数千単位の数量しか入っていないのに対し、買い側は2万程度の指値が多数確認できます。つまり、この板では買い支えが強い状況を表しており、特に671円と6,073円には追加圧力がかかるという予測が立ちます。
ただし、板情報は秒単位でめまぐるしく数値が変動する上、人気銘柄ならなおのこと追いつくのに苦労します。強烈な相場の流れに翻弄されないためにも、日頃から板をチェックして慣れておくと良いでしょう。
反発ラインを判断する
板にはトレーダーの指値注文が細かく表示されているため、数量が多い価格帯は強い反発が予想されます。チャート上ではサポートラインあるいはレジスタンスラインとして機能し、エントリーポイントを探す上では大変効果的な材料となるでしょう。
場当たり的に値動きを追うのではなく、あらかじめ観測されている注文板で把握できることから、より戦略的なトレードに役立ちます。
銘柄のトレンドを把握する
板情報の数量を見れば、その銘柄のどちらにバイアスがかかっているかが一目瞭然です。買いが厚ければ上昇トレンドであり、売りが厚ければ下落基調という判断につながります。
ただし、秒単位で変動する板情報は少し目を離した隙にガラリと様相を変えるケースも少なくありません。したがって、その他の材料と組み合わせつつ、あくまでも材料の一つとして捉えておくことが重要です。
損切り判断に活用する
板情報を観測すると、市場に参加しているトレーダーがどの価格を意識しているかが分かるようになります。すなわち、そのポイントをブレイクすると一斉に圧力がかかるという推測につながり、角度の高い損切りラインの設定が行えます。
例えば、板情報から株価を読み取り、チャートにラインとして描画しておくと、より簡単に分析できるので参考にしてください。
板読みだけに過信しない
ここまで解説した内容から、板読みだけで十分ではないかと考える方もいるかもしれません。しかし、結論から言うと板読みトレードはチャートとセットで実践するのがおすすめです。どちらもバランスよくチェックした方が良いでしょう。
例えば、テクニカルチャートや三尊などのサインはチャート画面でしか観測できず、値動きを目で追うことで認識しやすいです。ただし、板がなければ指値が集中しているポイントがわからないため、忘れずに両方を活用しましょう。
成り行き注文は見えない
成り行き注文とは、その時点で最も近い価格で約定されることから、大口のポジション整理などが入れば突発的な価格変動を引き起こすことがあります。そのため、板だけを見ていると推測することはほぼ不可能です。
チャートパターンやファンダメンタルズを収集しつつ、事前にキャッチするように心がけましょう。
まとめ
本記事では、株式投資において必要不可欠な知識である板読みと、おすすめのトレード手法や注意点を解説しました。板情報はトレーダーの指値が判断できる効果的な材料であり、チャートだけを見るよりもさらに高精度な戦略が立てられます。
ただし、あまり過信すると突発的な成り行き注文によって損失を抱えるリスクもあるため、その他の材料も組み合わせながら最大限角度を高めてエントリーしましょう。これからも株初心者向けのコンテンツを配信していきますので、ぜひご期待ください。
関連する質問と回答
板読みとは何ですか？
板読みとは、取引所の板に表示されるトレーダーの指値注文を読み取ることです。これにより、相場の動向や市場心理を把握し、トレードの精度を高めることができます。
板読みの基本的な見方を教えてください。
板読みの基本は、中央の数量（現在の価格）とその上下に表示される数量（指値注文）を確認することです。これにより、どの価格帯に多くの注文が集まっているかが一目でわかります。
板読みとチャート分析の違いは何ですか？
板読みは指値注文の情報を基に市場の動向を判断するのに対し、チャート分析は過去の価格データをグラフ化してトレンドやパターンを分析する方法です。どちらも相互補完的に使用することで、より精度の高いトレードが可能です。
板読みを始めるにあたっての注意点は何ですか？
板読みだけに過信しないことが重要です。チャートやファンダメンタルズなど、他の情報と組み合わせて総合的に判断することが必要です。また、秒単位で変動する情報に慣れるために、日頃から板をチェックしておくことも大切です。
板読みを活用した具体的なトレード戦略を教えてください。
反発ラインやサポートラインを判断するために板情報を活用します。具体的には、数量が多い価格帯をサポートラインと見なし、その付近でエントリーやエグジットを行う戦略が有効です。また、損切りラインの設定にも利用できます。
