今回は株を始めたばかりの方に「株の窓開け・窓埋め」をマスターする方法について解説していきます。本動画の解説の前にお知らせです。実は日本株市場ではあるタイミングで株価が高確率で上がるのがわかる抵抗があります。12ヶ月間の傾向がつかめるガイドブックを今だけ無料プレゼントしておりますので、概要欄よりお受け取りください。それでは本題に入ります。
株の窓開け・窓埋めとは、主に日足チャートで現れる株価の動きです。各々解説していきます。
窓開けとは、前述の高値よりも高く寄り付いて始まること、もしくは前日安値よりも低く寄り付いて始まることを指します。上昇方向の窓開けはギャップアップとも呼ばれ、下落方向の窓開けはギャップダウンとも呼ばれます。こちらのチャートは大きくギャップダウンをし、その後じわじわと上昇していき、最後にギャップアップしております。
窓開けは大引け後に決算発表が行われるなどのニュースを受けて生じることが多く、日本株の場合はアメリカ市場の結果を受けて相場全体が窓開けとなることもあります。
窓埋めとは、窓開けて生じた窓、つまりギャップを埋めるように株価が動くことです。大きく上に窓開け、つまりギャップアップした場合にはその後の調整によって窓開けした価格が埋まるように下落し、大きく下に窓開け、つまりギャップダウンした場合にはその後の反発局面で窓開けした価格が埋まるように反発することを指します。
窓開けの3種類とトレンドの関係を理解しておきましょう。窓開けはトレンドの状態に応じて次の3つに分類されます。
目次ブレイク時の窓開け
株価が横ばいのレンジ相場や下落トレンドをブレイクアウトして上昇トレンド入りする際、つまりトレンド発生時の初期に窓開けが生じることが多くなっています。ブレイク時の窓開けの特徴は大きな出来高の増加を伴って発生することが多い点です。また、トレンド発生の初期となるブレイク時の窓開けが発生するとトレンド発生方向に価格が一方的に動くことが多いため、窓開けが窓で埋められることはほとんどありません。
こちらの株価チャートは人口銘柄の7692アースインフィニティの2022年8月の日足チャートとなります。日足チャートの右側では大きな窓開けによる上昇とともに出来高が増加していることがわかります。一般論ではブレイク時の窓開け発生時の出来高の増加量が多ければ多いほど、そのギャップが埋められる可能性は少なくなります。むしろブレイク時の窓開けが窓埋めされてしまう場合にはトレンド発生が騙しである可能性が高くなります。
トレンド継続時の窓開け
日足チャートで上昇トレンドまたは下降トレンドが発生してすでに一定の方向に動いている時には、寄り付き価格が急に飛ぶような窓開けが発生することがあります。トレンド継続時に発生する窓開けはそのトレンドの強さを示すものとも言えます。上昇トレンド継続時にはその銘柄の強さを示し、下降トレンド継続時にはその銘柄の弱さを示す動きです。
トレンド継続時に発生する窓開けはその後トレンドが調整局面を迎えた際にはサポート、つまりレジスタンスとして機能することが多く、窓埋めされない場合が多々あります。先ほどの人口銘柄の7692アースインフィニティの2022年8月の日足チャートの続きとなります。窓開けてブレイクアウトしてから上昇トレンドとなり、上昇トレンドの中盤以降には多くの窓開けが発生していることがわかります。
そもそも窓埋めとは、窓が開いた価格帯では誰も取引していないことを意味するため、上昇トレンドの場合にはその価格帯まで下落する前に押し目として買おうとする投資家が多くなるためです。逆にトレンド継続時に発生した窓開けが窓埋めされるような場合にはトレンド転換が疑われることから注意が必要です。
トレンド最終版の窓開け
トレンドの最終版にも窓開けが出現して価格が最後の位置取りすることも少なくありません。ただ、トレンドの最終版に出現する窓開けはすぐに価格の勢いを失い、数日間のうちにトレンドを転換してすぐに窓埋めとなるケースが大半です。
先ほどのアースインフィニティの日足チャートの続きを表示しています。上昇トレンドの最終版には連続でのストップ高が2回続きましたが、その後株価は反転して窓開けのストップ高で開けた窓をすぐに埋めました。トレンドの最終版で窓を開けてから窓埋めとなると、トレンドの転換となることが多く、上昇トレンドは下落トレンドや横ばいとなることが多くなります。その後のアースインフィニティのチャートはこのようになっております。上昇トレンドから横ばいにトレンドが転換したことが分かります。
窓開け時のトレード手法と注意点
窓開けが発生した場合のトレード手法には主に3つあります。
トレンド初期の窓開けを狙う
トレンドが発生したかもしれない初期の窓開けでエントリーすれば、トレンド発生時には大きな利益を期待できます。トレンド初期の窓開けを狙った手法は典型的なトレンドフォロー順張り戦略として知られています。ただし、この窓開けは騙しとなることも多いため、低勝率高リターンのトレード手法となりがちであることには注意が必要です。
トレンド継続時の窓開けから利益を出す
すでにトレンドが発生している銘柄で窓開けが発生した場合に、そのトレンドの方向にエントリーする手法は代表的なトレンドフォロー順張り戦略と言えます。こちらのトレンドフォロー戦略はトレンド初期の窓開けを狙う場合に比べると取れる値幅は小さくなる一方で、勝率は高くなる点が特徴です。ただ、トレンドの中盤だと期待してエントリーしたものの、実はトレンドの終盤でトレンドの転換に巻き込まれてしまうリスクについては注意が必要です。
トレンド終盤の窓開けでトレンド転換にかけて逆張りする
トレンドの最終版で窓開けが発生した場合には、トレンドの転換が近いと見て上昇トレンドなら空売り、下落トレンドなら反発期待の買いと逆張りを仕掛けるトレーダーも少なくありません。ただ、トレンドの終盤だと想定していた予測が外れてトレンドがさらに継続した場合には早めに損切りして撤退しないと大きな含み損となってしまうことには注意が必要です。特に強いトレンドの銘柄を空売りする場合には急騰すると含み損が瞬く間に大きくなってしまうため、この戦略では資金管理と損切りの徹底は絶対に欠かせないものとなります。
まとめ
本動画では株の窓開け・窓埋めについて解説してきました。日本株の窓開け、すなわちギャップアップ・ギャップダウンは決算発表やアメリカ市場の動きを受けて日足チャートで発生するチャートパターンとなっており、トレンドとの関係が深くなっています。窓開けはトレンドの状態に応じてトレンド発生時のブレイク時の窓開け、トレンド中盤のトレンド継続時の窓開け、トレンド終盤のトレンド最終版の窓開けの3つに分類されます。窓開けを利用したトレード手法はトレンドの状態を考慮することが必須となっており、それぞれにおいてエントリーや損切りのルールが異なってくることには注意が必要です。
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関連する質問と回答
1. 株の窓開けを見つけるためにはどのチャートを使用すればよいですか?
株の窓開けは主に日足チャートで確認することが一般的です。日足チャートを使用すると、前日と当日の価格のギャップが明確に表示されるため、窓開けを容易に特定できます。
2. 窓埋めが発生する確率はどのくらいですか?
窓埋めが発生する確率は窓開けの種類や市場の状況によって異なりますが、一般的には窓開けの約70%から80%が最終的に埋められると言われています。ただし、トレンド発生時の強い窓開けなどは埋められにくい傾向があります。
3. 窓開けが発生した場合、すぐに取引を開始するべきですか?
窓開けが発生した場合、すぐに取引を開始することもありますが、トレンドの状態や他のテクニカル指標を確認し、エントリーポイントを慎重に判断することが重要です。特に初心者は無理なエントリーを避け、適切なリスク管理を行うことが重要です。
4. 窓開けが発生した場合の損切りポイントはどのように設定すればよいですか?
損切りポイントは、窓開けが発生した価格帯やトレンドの強さを考慮して設定する必要があります。一般的には、窓開けのギャップ部分を基準に損切りポイントを設定し、トレンドの反転が確認された場合に早めに損切りを行うことが推奨されます。
5. 窓開け・窓埋めを利用したトレード手法は初心者に適していますか?
窓開け・窓埋めを利用したトレード手法は、初心者でも理解しやすいですが、適切なリスク管理とトレンドの把握が必要です。初心者はまず基本的なトレード戦略を学び、少額から始めて経験を積むことが重要です。