ストップ高銘柄を買えば儲かる?【過去21年間のデータで徹底検証】

今回は、ストップ高が連続した銘柄を買うと勝てるのかどうかについて解説します。ストップ高を付けた銘柄を見ると、ついつい買いたくなってしまいます。特にストップ高が連続して発生した銘柄については、やはり株価が大きく上昇しており、つい買ってしまいたくなるのではないでしょうか。そういったストップ高が連続した銘柄を買うと本当に勝てるのかどうか、過去21年間の検証を行ってみました。

注目のポイントは2つあります。一つは、過去のストップ高の連続記録は何日かどうかです。ストップ高が2日、3日と続いていった場合、どのような成績になっていくのか。そのあたりの検証結果についても解説していきます。二つ目は、ストップ高が連続していくと買いのチャンスが発生するのかどうかです。ストップ高というのはやはり株価が大きく動いており、ついついそういった銘柄に目が移りがちです。果たしてそういった銘柄を買った場合、どのような検証結果になるのかを見ていきます。

過去のストップ高連続記録とその成績

まずは、過去のストップ高連続記録銘柄を確認しておきましょう。過去の株式市場で連続ストップ高が続いた最長日数というのは何日でしょうか。こちらが一番注目されたのは、Fiscoという銘柄です。2008年から2009年8月までのチャートを見てもらうと、ストップ高が連続していることが確認できます。その連続日数はなんと18営業日です。株価が24円から184円まで上昇しました。18日連続でストップ高を付けたことで、株価が約7.6倍に上昇しています。

このような銘柄をつかめれば、まさに株で大成功というふうに言えるかと思います。過去に10日連続でストップ高した銘柄もいくつか存在します。これらの銘柄というのは、最初の段階で投資できれば、最低でも3倍ぐらいの上昇率となっています。まさにこのような銘柄をつかめれば非常にラッキーだというふうに言えるでしょう。しかし、ストップ高が連続する銘柄をストップ高する前につかむのは非常に難しいです。

ストップ高の後追い戦略の有効性分析

ストップ高が連続し始めたばかりの銘柄を買い付けし、その後保有することで利益は得られないかという風に考えてみました。このようなストップ高銘柄の後追い戦略は果たして有効なのでしょうか。この株価データを使って検証していきます。今回検証してみたのは、終値が連続ストップ高したら買い付けという条件でエントリーし、5日間保有したら手仕舞いという場合です。この連続日数に関しては2日、3日、4日の3パターンに分けて分析してみます。全銘柄を対象に、検証期間は2000年から2020年末で行いました。

終値が2日連続ストップ高した銘柄の検証結果

まずはじめに、終値が2日連続ストップ高した銘柄を翌日に成り行きで買った場合の検証結果を見てみましょう。成り行きで買って5日後に手仕舞いした場合、勝率は34%と非常に低く、平均損益もマイナス2.8%となっています。この結果から、2日連続ストップ高を付けた銘柄を翌日に買うという戦略は損が出る可能性が非常に高いと言えます。

終値が3日連続ストップ高した銘柄の検証結果

次に、終値が3日連続ストップ高した銘柄を翌日に成り行きで買った場合の検証結果を見てみましょう。こちらの勝率は31%とさらに低く、平均損益はマイナス4.8%となっています。この成績からも、3日連続ストップ高を付けた銘柄を買い付けるという戦略は損失を被る可能性が非常に高いと言えます。

終値が4日連続ストップ高した銘柄の検証結果

最後に、終値が4日連続ストップ高した銘柄の検証結果を見てみましょう。勝率は28.9%とさらに低下し、平均損益はマイナス6.33%となっています。この結果から、4日連続ストップ高を付けた銘柄を買うと大きな損失に繋がる可能性が非常に高いことが分かります。

ストップ高銘柄の後追い戦略のリスク

ストップ高が連続する日数が長くなればなるほど、その後追いで買い付けても損をする可能性が高くなるということが検証結果から分かります。ストップ高が連続した銘柄は買いのチャンスではなく、むしろ損を被る可能性が高いということが分かりました。また、ストップ高が連続すればするほど勝率が低くなり、寄り付いたタイミングでは株価が下落しやすいです。そのため、ストップ高が連続している銘柄には手を出さない方が良さそうです。

株価がストップ高を付けるタイミングの特徴

株価がストップ高を付けるタイミングというのは非常にイレギュラーな事態と言えます。ストップ高が発生することで、ストップ高する前に株を保有していた投資家は大きな利益を得られます。そういった投資家がストップ高が落ち着いて寄ったタイミングというのは、利益を確定したくなるタイミングです。そのため、ストップ高が続いている銘柄ほど、寄り付いたタイミングでは利益確定の売りの圧力が大きくなります。

ストップ高銘柄の後追い戦略の結論

今回の検証結果では、ストップ高銘柄というのはリスクがある銘柄であり、株価の上昇が目につく銘柄です。しかし、寄ったタイミングというのは大きな損失につながりやすいということが分かりました。ストップ高が連続した銘柄に手を出したくなる気持ちを抑えて、他の銘柄に目を向ける方が利益になりやすいでしょう。今回の検証結果をあなたのトレードに役立ててください。

関連する質問と回答

ストップ高とは何ですか?

ストップ高とは、株価が一日の取引で一定の上限価格に達した状態を指します。日本の株式市場では、前日の終値に対して一定の割合(通常は10%)を超えると、その価格で取引を停止します。

ストップ高が連続する銘柄は買い時ですか?

検証結果から分かるように、ストップ高が連続する銘柄を後追いで買うのはリスクが高く、損失を被る可能性が高いです。慎重に検討する必要があります。

ストップ高が発生する理由は何ですか?

ストップ高が発生する理由には、企業の業績発表や新製品の発表、業界の動向などが影響します。特に注目されるニュースがあると、投資家の買いが集中し、株価が急騰することがあります。

ストップ高銘柄を見つける方法はありますか?

ストップ高銘柄を見つけるためには、日々の株式市場の動向をチェックすることが重要です。また、ニュースや業績発表に注目することで、潜在的なストップ高銘柄を予測することができます。

ストップ高銘柄のリスクをどのように管理すれば良いですか?

ストップ高銘柄のリスクを管理するためには、投資金額を分散し、一つの銘柄に過度に依存しないことが重要です。また、損切りラインを設定し、損失が一定額を超えた場合には迅速に手仕舞いすることが推奨されます。

コメントは受け付けていません。